日常動作が健康を創る…身のこなしのメソッド・自然身法

般若法拳の行法

般若法拳の行法

般若法拳とは

岡村初心先生の立禅、動功、相対稽古、武術技には、名前はなく、只道(しどう・ただの道)であると言われていました。ですので「般若法拳」という言葉は、岡村初心先生の行法の正式名称ではありません。ただ30年ほど前に出口代表に渡された直筆の書録に示されている言葉なのです。
 般若法拳とは拳法の一流派という意味ではなく、師の立禅、動功、様々な技の真の目的を示されたものと思われます。単なる武術という意味でなく、宇宙、自然の真理としての般若の道であり、法を明らかにしていく仏の道であると示されたのです。
 自然身法研究会では、「岡村初心先生の立禅、内功、相対稽古、武術技」というかわりに、「般若法拳」と言う言葉を使っています。

般若法拳の行法

般若法拳の行法は立禅 を中心に、ゆっくりと動く上下や左右や前後の動功、行步、円行歩などがあります。両腕は玉を転がすように円転し、足は泥の中を歩むように中腰で円上を歩みます。手足の順逆があり、前進後退があり、回る円も小円から大円があります。最終的には自然の風や水のように天然自在に動くのが目標です。

岡村初心先生との稽古に関して( 出口代表)

初期の頃は地面を舐めるように全身を低く屈める難度の高い動作も数多くありました。
先生が奥秩父の山に籠られてからは、道場の室内ではなく、屋外の自然の中での稽古がほとんどでした。木が鬱蒼と茂る林の中、傾斜のある坂の途中や大木の根がうねうね這うところなど、平地とは異なり足場が不安定な所で多く行いましたが、自然のあらゆる足場でも自在に動けるようになるためでした。
以下の動画は、いくつかの動きを6分間で紹介していますが、実際には、立禅だけでも1時間程度は行い、一つの動功でも何十回、数十分は繰返し、一通り終えるのに数時間を要するものでした。その間中、初心先生は、触れて力の具合を看たり、推したり、引いたり、打ち込んでこられたりと、全く油断のできない稽古でした。
気功や内功は、他の拳法の鍛練と比べ楽なイメージを抱きがちですが、実際は全く異なるものであると痛感しました。

般若法拳の実際(出口代表)

岡村初心老師の技には攻撃はありませんでしたが、攻撃を仕掛けると、瞬時に圧倒的なパワーで撥ね飛ばされ、粉砕されました。強烈な拳が入ってくることも、関節を取られることもありました。
凄い技なので、もう一回とお願いしても、同じ技では返していただけませんでした。先生は、こちらの攻撃に本能的に瞬間に技が出てくるので、再現出来ないものなのです。そういう意味からしても、順序だった型も修行の段階もありませんので、学ぶのは容易ではありません。
しかし技よりも、圧倒的なパワー、重量感が桁違いだったのです。これは長年の立禅、動功、師匠との攻防の中で練られた内功からからくるものでした。出来上がった内功は、筋トレやスピードトレーニングで身につくような、相対的に大きな筋力や短時間の動きではなく、比較しようのないほどのパワーが時差ゼロで発せられるのです。
ワンツーパンチにはどう対処しますか?キックには?タックルや投げに対しては?と向かって行きましたが、瞬時にドーンと反撃されるので、打撲や骨折の危険が常にありました。
特に棒対棒の稽古は危ないものでした。棒で突きを入れても絡み抑えられると、その圧力に返すことが出来ない。無理に反撃しようとすると、先に先生の棒先が、私の小手や膝や首の辺りを容赦なく叩きつけるのでした。これは実際に技を受けた者しか味わうことができません。
ここに紹介した動画は、般若法拳の応用の一部です。

立禅の円力
車輪功の応用
螺旋掌の応用
螺旋拳の応用

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