日常動作が健康を創る…身のこなしのメソッド・自然身法

マタニティー気功

マタニティー気功

 妊娠中は、激しい運動は禁物ですが、かと言って運動を控えるのも適切とは言えません。お腹が張り、妊婦の体重も増えてくると、全身を支えるしっかりとした足腰を養成しなければなりません。激しく体力を奪う出産に備えて、骨盤の周りの筋肉郡を強化する必要がありますが、一般の柔軟体操や運動は妊婦には強すぎるし、危険を伴います。中腰で外股のスクワットのような姿勢は、妊婦にとってとても自然な姿勢です。無理なく足腰を強化できる太極気功はとても合っているのです。全身が協調して動くので、妊婦に生じやすい肩こり、腰痛、膝痛などを予防し軽減します。
 自然身法研究会で実際に採用している妊婦気功プログラムは、以下の5つのパターンから構成されます。自然身法の数ある基本功、行住坐臥法の中で、取分けシンプルな動きで無理なく誰でも取組みやすい功法を集めたものと言えます。また、一般に、妊娠安定期に取組むのが適切です。

1.スワイショウなど全身のほぐし 心の楽に落ち着ける  胸と腹のさすり
2.立って行う波動功=太極気功 全身の気血を循環させ足腰を強化。
(2).できる方は、混元太極拳18式か24式をゆったりと行うと総合的な効果があります。
3.坐法…座っての膝、股関節の操法。
4.臥法…出産時の近い姿勢での股関節、骨盤の調整法。
5.呼吸法…いきまない、りきまない、息を止めない。

 なお、あくまでも妊娠時の体調には個人差がありますから、心配な場合は自身で判断せずに医師等に相談のうえ行うようにして下さい。

 以前に、埼玉県の産婦人科医院より依頼されて、妊婦のための気功教室を行いました。妊婦さんは、産院の勧めで、妊娠7ヶ月目から始めて、週1回50分ほど出産直前まで練習しましたが、多くの子どもが無事に出産されました。正確な医学的統計を取っているわけではありませんが、出産が楽であること、産後のひだちがいいこと、赤ん坊が元気に育つといった効果がかなり上がりました。
 初めてこられた妊産婦の方は、どなたもかなり緊張しています。出産への不安もあるし、気功はお腹の赤ちゃんにいいのか、出産にいいのかという不安もあると思います。また、無事に出産をしたい、元気な赤ちゃんを育てたいという願いで、ぴりぴりするほど真剣なのです。
 しかし、実際にスワイショウなど軽い動きから始めてみると、その心地よさで、緊張がほどけてきます。肩がほぐれてきて、膝がやわらかくなり、腰が楽になってくるのを感じてきます。緩やかな動功をすれば、自らが羊水に浸かっているかのようにたゆたゆとしてきます。ゆるやかな動きに同調するように、お腹の赤ちゃんも動きます。気持ちもゆったりとしてきて、不安がとけて、安心感が広がります。こうした、安心感を実感できることが気功の一番の効果かなという気がしますし、他の体操とは違うところだと思います。いずれにせよ、妊娠7ヶ月から行なうわけですから、複雑なものは無理ですし、長時間するのも無理があります。20分から30分くらいで妊婦さんでもすぐ覚えられて、実際に出産時でも役立つプログラムがよいのです。 長年気功を実践された方は実感があるかもしれませんが、気功は丹田を練る養生法です。内臓を練る方法であり、女性でいえば子宮を練るといってもいいでしょう。ですから練功中のお腹の体感は、妊娠中の感覚と似ているのではないかと思います。お腹で丹田が作られていく感じと、胎内で子どもが育っていく過程は何かしら近い感覚があるようです。

マタニティー気功体験談

体験談-1(Yさん)

 私は結婚した際に主人に誘われて出口先生の混元太極拳教室に通い始めました。間もなく妊娠したので、先生からはマタニティー気功も合せてご指導頂きました。お陰で無事元気な男児を出産、その4年後には長女も授かりました。
 柔らかい動きを主体とするマタニティー気功は、お腹が張る心配もなく、胎児が大きくなるにつれ出てくる腰痛の悩みも和らげてくれました。
多分、妊娠という劇的な身体の変化に対して、マタニティー気功は適切な姿勢に無理なく導いてくれる効果があったのだと思います。
妊娠中に逆子になった時、逆子を直すためのポーズを毎日するよう医師からは指導されましたが、私にはその姿勢が苦しくて続けられず、不安を抱えていました。そんな中、出口先生に相談したところ「気を楽にして、赤ちゃんに『逆さになっているよ』と話しかけてあげるといい」と言って少しお腹さすりをして頂き、不安な気持ちがほぐれたのを覚えています。リラックスして胎児と対話するようにしたせいか、その後自然に逆子が直り、母親としての大らかな心持ちまでご指導頂いたように思っています。
 長男の出産以降、子育てに追われ教室からは遠ざかっていますが、育児が一段落したらまた復帰したいです。

体験談―2(Yさん)

 私はその後、ありがたいことに2012年6月に第3子を授かることができました。気功・太極拳をすると妊娠しやすい体質になるというお蔭があったのかもしれません。
 妊娠中は、第3子ということもあるかもしれませんが、概ね穏やかに過ごすことができ、逆子になった時も自分や主人が胎児に話しかけるようにお腹をマッサージするといつの間にか自然に戻ったりしました。分娩も15分のスピード安産で、産後の経過も順調でした。分娩の際は、ファンソン、リラックスを心掛けると、赤ちゃんが産道をスムーズに通過して楽でした。また、出産後の育児もファンソン、リラックスを心掛けると、色々な出来事にも凝り固まらずに大らかに対応できている気がします。もちろん、日々、至らない点も多いのですが、ファンソン、リラックスの心掛けがあるかないかでは大きな違いがあると感じています。
 第1子の時よりも齢を重ねているのに、なぜか抱っこやおんぶを長時間していても第1子の時よりも疲れにくいです。気功・太極拳のお蔭か、あるいは経験を積むことで無駄な力みなくできるようになったお蔭か、とにかく有難い気持ちです。また、主人も気功・太極拳を習っているのですが、主人が家で練習するのを赤ちゃんが見ると笑って喜んだり、あるいは赤ちゃんを抱っこしながら練習すると赤ちゃんが眠りこんだりと。あやす方法としても有効である点、正直、助かっています。
 私が太極拳教室へ復帰できるのはまだまだ、先ですが、育児一段落の暁には、身体感覚を研ぎ澄ますためにも、また通いたいと思っています。

画像の説明つるり剛の育メン日記

その1  2011年1月

ここ島根県安来市は記録的大雪で新年を迎えました。昨年末から子供が変な咳をし始め、スキマだらけの離れ家で、咳き込んでは何度も何度も起きる我が子に左乳出し右乳出しして、頑丈な妻もついに気管支炎(身重の妻は妊婦5ヶ月)。息子も40℃近い熱が続き、近所のかかりつけ医が正月休みの為、年始2日に大雪のなか隣町鳥取県米子市の救急医療センターへ。「胸の音も正常ですしただの風邪ですね」。安心して帰宅したものの高熱続き、4日 かかりつけ小児科で「マイコプラズマ肺炎」と診断。脱水症状ひどく一日中点滴して帰宅。抗生物質も施し三日間様子を見たが症状収まらず、再受診時には「気管支炎ですね」。。。
正月からやぶ医者に引っ掻き回された気分で怒り心頭の育メンつるり、不満を妻にぶちまける。
「アンタしろうとで何もわからないクセにエラそうなこと言うな」と一蹴。
「俺にはわかるんだ!」と興奮気味でわけわからんワシ。
「アンタのその高慢な態度にいつもストレスが溜まるわ!妊婦に対する態度を改めよ!」平手打ち喰らってジエンド。。。
1月15日 息子満二歳。すっかり元気な我が家の社長、紙飛行機を「ヨーイ!ドン!」と飛ばしては「飛んだ!」「飛ばんだった!」と雄叫び上げてます。

子育てや 雪降り積もる 禿頭

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